学校教育

これはわたしの見解です。
一般的に正しいかどうかは考えていません。
あくまで、個人の意見として見てくださるよう
お願いいたします。

ここのところ、毎日のように
ニュースに取り上げられていた話題。
「履修漏れ」
多くの高等学校や中学校であったようです。

この「履修漏れ」の原因のほとんどは
学校の進学率を上げるためのものであった
ということは、疑いのないところでしょう。
生徒の多くは被害者であると考えています。

・・・が、インタビューである生徒が答えた一言。
その言葉に悲しくなってしまいました。
「受験に必要ないのに今さらやるのは・・・」
といった類の言葉でした。
受験のために高校へ行っているという現状が
浮き彫りになってしまったわけです。

もちろん、大学へ行くためのたどる道として
原則、高等学校へは通わなければなりません。
・・・あくまで「原則」で「絶対」ではないです（汗）
しかし、高校は大学の受験のためだけに
通うというわけではないはずです。

受験に必要ないから勉強しなくていい
などという考え方は、別のいい方をすれば
生きていくのに必要のない教科は
やらなくていいという考え方と同じです。

実際、生きていくのに世界史は必要か？
日本史は？物理は？化学は？数学は？
ただ生きていくだけなら
不要といえるかもしれません。

わたしは国語科の教員免許を持っていますが、
古典や漢文は生きていくだけなら無意味です。
なら、無意味ならやらなくてもいいのか
そういう問題ではないはずです。

ただ、生きていくだけならば
国語（日本語）と算数があれば
正直、何とかなると思います。
・・・道徳もあることに越したことではないですね。
でも、それではダメなのです。

このインタビュイーも今「履修漏れ」で
名乗りを上げている各々の学校も
あまり大したこととは思っていないでしょう。

一部、責任を感じすぎて自殺をする校長も
いらっしゃるようですが、
そもそも、容認していたこと自体、
大したことではないと思っていたという
証拠ではないでしょうか。

もっと、重く受け止めるべきです。

ニュースもそろそろ「履修漏れ」という言葉を
使うのをやめるべきだと思います。
やるべきことをうっかり忘れていたならば
「履修漏れ」には違いないですが、
今回の場合、故意的で悪質。
正しくは「履修逃れ」と言い直すべきでしょう。

「脱税」を「申告漏れ」といって
罪であることを逃れているのと同じですよ。