件の串カツ屋

ホワイティ梅田からＪＲ大阪駅へ向かっていると
地下からＪＲ大阪駅に上がる階段の前に
何やら人だかりができたいました。

その階段のそばに、今話題（問題）になっている
例の串カツ屋「松葉」があるので
退去の前に野次馬集まっているんだろうなぁ・・・と思いつつ
邪魔な人だかりを抜けていくと、店の前で一人の男性
（たぶん松葉の関係者でしょう）が、
インタビューを受けていました。

まぁ、いちいちそのインタビューを聞いていくほど
暇でもなかったのですぐに通り過ぎて
大阪駅に向かったのですが・・・

今回の件について思うことをちょっと。

今回の件、なぜ松葉側が被害者ぶっているのかと。

まず、該当の場所は大阪市の持ち物であって
そこを道路占用許可を得て営業してきたわけです。
どんなわがままを言おうが、そこは松葉の土地ではないのです。

立ち退きの通知が2013年の3月。
そして、契約更新しないという話になったのは
2014年の頭頃だった気がします。
それから1年以上もただ対策もせず営業を続けて、
ここにきてわがままを言って居座ろうとしたとか。

松葉がやった対策は「居座るため」の対策であって
今後の商売や経営の在り方を考えるものとは思えませんでした。

だいたい、占有許可の更新は1年ごとなので
急な話というわけではないのです。

さらに、道路占有許可にはいくつかの原則があります。そこに

「特定人の営利目的のための公共性のない占用は
原則として認めるべきではなく、道路の占用相互間では、
公共性の高いものを優先させるべきである」

とあります。
つまり、今までがおかしかったのです。
そのうえで「公共性の～」というところから考えると
「松葉の経営＜道路拡張」となってしまうでしょう。

そもそも、松葉はこれまでのどれだけ利益をあけてきていたか。
調べてみると、昨年は年間占用料は約15万6千円みたいです。
1年間で16万とか、あの客入りならあっという間にペイできますし、
そうなったらあとはもうかるばかりです。

そりゃ、手放したくないでしょうねぇ。

マスコミはどうも行政があまりお好きでないようなので
行政に対する反発報道をの傾向するでしょうし
松葉側の同情を誘う流れをクローズアップするでしょう。
でも実際はこんなもんなのです。

大阪市はルールにのっとっており、
その上、松葉だけでなく各店舗とも交渉をしてきたそうです。
それを考えずに「退去させるという大阪市の行動はどうなんだ」
という意見はおかしな感じがしませんか。

最後に。
どうしても松葉の串カツが食べたいなら
総本店か支店に行ってください。
店舗、あそこだけじゃないんです。