自炊の森

コミケが終わったのですから、
さっさと冬コミ日記を書けよ・・・などと
いわれるかもですが、「自炊の森」の話。

まぁ、閲覧者が少ないブログですし、
好き勝手に書いたらいいですよね（おぃ）

で、「自炊の森」の話ですが、
先日のコミケでチラシを配っていたのですよ。
「自炊の森オープン」みたいなのが。

わたしはあまり自炊というものが
どういったものかよくわかっていなかったのですが、
紙媒体のものをスキャンしてデジタルデータに
変換する行為のようです。
（自分で吸い出すということ・・・らしい？）

「自炊の森」はそれを有料サービスとして
提供する店のようです。

既に裁断されている書籍・同人誌を店舗に並べ、
利用者が店内に設置されているスキャナで
デジタルデータ化して持ち帰る仕組みだそうです。

・・・これ、法律的にはどうなのか
というところが気になるところです。

あまり知識がないですが
わたしの知る知識だけで少し考えて見ます。

経営者は「法的に問題ない」という
見解を示しているようです。

店側でスキャンしたものを販売（配布）すると
誰もが理解できるくらいの著作権法違反
ということになります。
ですが、個人でスキャンさせていることで
店側が行っているわけではないということでしょうか。

一応、複写機（コピー機）とスキャナでは
また法律での見解が異なるらしいですが
そこまでは詳しくないので割愛（爆）

しかし、わたしが思ったのは、
個人でスキャンさせているとはいえ、
その場所を提供していることはどうなのか
ということなのです。

店側が自炊させるサービスとして利用者を集めている。
既に裁断してある書籍を並べている。

この２つの事柄だけでも、「個人」でなく
「店側」が協力していることは間違いないです。

ここで思い浮かぶのが「カラオケ法理」です。

たぶん、「カラオケ法理」か「クラブ・キャッツアイ事件」
で検索したらすぐに引っかかると思いますので
細かい事件の話等は割愛いたしますが、

要するに、店側はカラオケ機器を置いていただけで、
客が自分で操作してカラオケの演奏を使っていた。
なので、店側は音楽著作権に対する使用料を
払う必要がないと主張。
結論は、店側が客に使用させるために設置していたこと、
それにより利益を得ていたこと、
そのサービスの提供を宣伝していたこと、
これらの理由で店側は損害賠償の支払を命じられた。

説明が下手で申し訳ないですが、
大体こんな感じのないようだったと思います。

つまり、「自炊の森」は
裁断済みの書籍、スキャナ等を使用させるために設置。
そのサービスにより利益を得る。
そのサービスを宣伝している。
というところで、完全に上記の判例に合致します。

先にも書いていますが、
興味のある方、わかりづらかったからきちんと知りたい
という方は、検索してみてください。
「カラオケ定理」「クラブ・キャッツアイ事件」です。

そもそも、権利者にまったく還元されない
ただコピー（スキャン）するだけのこの仕組みは
倫理上でもどうか・・・と思うところであります。

同人活動もグレー（黒といえば黒）なのですが、
この件はファン活動にすらなっていない上
利益を得て、権利者に損害を与えているあたりで
懸念の声が出ていたのではないかと。

あくまで、わたしの知るところの知識で話せるのは
この程度のところです。