一竿、二竿・・・。

『タンスの肥やし』という言葉をご存じでしょうか。
タンスにしまわれたままで、着用することのない
洋服や着物などを『タンスの肥やし』という
言い方をしたりします。

他にも使われ方はあるのですが、
基本的には、「無駄なもの」「邪魔なもの」といった
意味合いで使われていると思います。

・・・でも、よく考えてみてください。
「肥やし」とは、要するに肥料のことです。
肥料というものは、植物の栄養になる
とても大切なものなのです。
必要なものであり、使いようのあるものです。

つまり、着用しなくなった洋服や着物は、
「肥やし」にすらならないのではないかと、
わたしはそう思うのです。
『タンスの肥やし』ではなく『タンスのゴミ』・・・
そういう言い方をした方があっていると思うのです。

「無駄なもの」という意味合いで考えるなら、
『タンスの肥やし』という表現はやめましょう。
「肥やし」の部分を本当に無駄なものに
置き換えてみたらどうでしょうか。
そこで、他の表現を考えてみたのですが、
『タンスの耳かきについている飾り』
『タンスのキーボードについているウィンドウズキー』
『タンスの年度末の道路工事』
『タンスのビデオ用リモコンの取り出しボタン』
・・・などというのはいかがでしょう。

もっといい表現があれば、聞かせてください。